▽ギャネンドラ元国王は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け即位したものの、国民の支持を得られず、2006年の大規模デモ後に退位を表明、2年後に退位した。
.jpg)
ネパールの首都カトマンズで9日、王政復古を求める集会が行われ、数千人が政府に立憲君主制への移行を要求した。
現地メディアによると、ギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デブ(Gyanendra Bir Bikram Shah Dev)元国王を支持する約1万人がカトマンズの国際空港周辺に集まったという。
デモ隊は西部地域の視察を終えたギャネンドラ氏を出迎え、「王のために王宮を明け渡せ」と連呼した。
数百人の機動隊がデモ隊の空港への立ち入りを阻止したが、暴力は確認されていない。
ギャネンドラ元国王は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け即位したものの、国民の支持を得られず、2006年の大規模デモ後に退位を表明、2年後に退位した。
それ以来、ギャネンドラ元国王は国家の保護を受けない私人として静かに暮らしている。
しかし、一部の市民は共和制に不満を募らせ、政治的安定をもたらすことができず、経済が低迷し汚職が蔓延していると非難している。
2008年に王制が廃止されて以来、13の政権が誕生した。
デモ主催者はSNSへの投稿で、「政治の混乱を食い止めるために、立憲君主制の復活を目指そう」と述べ、集会への参加を呼びかけていた。