◎フェイスブックは広告を十分に審査しておらず、利用者が詐欺に遭いやすい状況が続いている。
タイ政府がフェイスブックを運営する米IT大手メタ・プラットフォームズに圧力をかけている。
デジタル経済・社会省は21日の声明で、「フェイスブックは広告を十分に審査しておらず、利用者が詐欺に遭いやすい状況が続いている」と指摘。改善されなければフェイスブックへのアクセスを禁じる可能性があると警告した。
また同省は8月末までに訴訟を起こす用意があるとし、メタ社に即時対応を求めた。
同省によると、当局はすでにメタ社に不正広告の削除を求め、その結果、5000件以上の広告がブロックされたものの、依然として詐欺に等しい広告が掲載され続けているという。
同省はフェイスブック上に掲載される広告の一部が「高額の利益を得られる評判の良い金融・投資アドバイザーを装っている」とし、多くの国内ユーザーが詐欺被害に遭ったり、お金を失っていると非難した。
メタ社のタイ支店は今のところコメントを出していない。
同省がメタ社に対しどのような訴訟を起こすかは不明である。
フェイスブックはタイで最も人気のあるSNSであり、人口6600万人に対して5000万以上のユーザーアカウントがある。