武装勢力がパキスタン軍施設を襲撃、3人死亡 アフガン国境近く
武装勢力は自動車爆弾で基地のフェンスを破壊後、敷地内に押し入った。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で武装勢力が治安部隊の基地を急襲し、激しい銃撃戦の末、テロリスト3人が死亡した。警察が17日、明らかにした。
それによると、武装勢力は自動車爆弾で基地のフェンスを破壊後、敷地内に押し入ったという。
現場は州都ペシャワル郊外の地区にある陸軍の基地のひとつと伝えられている。
地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「銃撃戦は1時間ほど続き、TTP(パキスタンのタリバン運動)の戦闘員3人が死亡した」と伝えている。
治安部隊側に死傷者が出たかどうかは不明。軍当局はコメントを出していない。
AP通信によると、最初の自動車爆弾で近隣の住宅が損傷したという。負傷者の情報はない。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTPと反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
パキスタン当局は現在、この2州と周辺地域で大規模な対テロ作戦を実施中である。
パキスタン政府はタリバンがTTPを支援していると非難しているが、タリバンはこれを否定している。
パキスタン政府とアフガンのタリバン暫定政権は15日、国境付近で数十人の死者を出した衝突が数日続いた後、停戦を発表した。