◎国会は5年前、先住民族を代表する機関を国会に設置するという議案を否決した。
米NBAの伝説的プレーヤー、シャキール・オニール(Shaquille O'Neal)さんが27日、オーストラリアの先住民族アボリジニの権利強化を支持すると表明した。
シャックはアルバニージー(Anthony Albanese)首相との共同記者会見で、「私にできることがあれば何でも言ってください」と語った。
今年5月に発足したアルバニージー政権は憲法を改正し、アボリジニに連邦議会で発言権を与えると約束。その是非を問う国民投票を実施したいと考えている。
アルバニージー氏は記者団に、「伝説の男を含む多くの人々が先住民族の権利を強化するという私たちの考えを支持している」と語った。
国会は5年前、先住民族を代表する機関を国会に設置するという議案を否決した。
アルバニージー政権は国会議員と国民の理解を得るために様々な取り組みを行い、今回、シャックの協力と支持を得たのである。
アルバニージー氏は国会に常設の先住民族諮問機関を設置したいと考えている。同氏はシャックの活動を称賛し次のように語った。「オニールさんは疎外されている人々を引き上げるために米国で活動しており、今回、AUSでも活動すると約束してくれました」
またアルバニージー氏はシャックを含む人権の擁護者と幅広いサポートを提供してくれる人物と関わりたいと語った。「シャックはAUSの歴史が1788年から始まったわけではないと知っています。アボリジニはずっとこの国を守ってきたのです...」
記者会見に同席したアボリジニ女性初の下院議員であるバーニー(Linda Burney)氏はシャックを絶賛した。「彼は変革のために戦う、崇高な仕事に喜んで力を貸す、と約束してくれました」
NBAチャンピオンに4度輝いたシャックは、「私はあなた、アボリジニ、そしてこの国の全てを愛している。また会おう」と述べ、会場を後にした。
政府が設置した諮問機関がどのようにアボリジニの声を国会に反映させるかは、国民投票後に明らかになる予定だ。