ネパール首都で暴動、SNS禁止令に抗議する市民と警察が衝突、死傷者多数
政府は先週、フェイスブックやX(旧ツイッター)、ユーチューブを含む大半のソーシャルメディアプラットフォームを遮断した。
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ネパールの首都カトマンズで8日、政府によるソーシャルメディア禁止令に抗議するデモが暴動に発展し、少なくとも11人が死亡、数十人が負傷した。
AP通信は医療当局者の話しとして、「7人の死亡を確認し、58人が治療や手当てを受けている」と報じている。
それによると、多くの負傷者が意識不明の重体で、頭部や胸部を撃たれていたという。
政府と警察はコメントを出していない。
現地メディアによると、市内の6つの病院に負傷者が搬送されたという。
政府は先週、フェイスブックやX(旧ツイッター)、ユーチューブを含む大半のソーシャルメディアプラットフォームを遮断。国内で広く利用されている約20のSNSに対し、「繰り返し正式な企業登録を行うよう通知してきた」と説明した。
ティックトック、バイバーおよびその他3つのプラットフォームは国内に連絡事務所または窓口を設置し、政府への登録を済ませているため、運営が許可されている。
政府はSNS各社に対し、国内に事務所または窓口を設置するよう求めてきた。
現地メディアによると、デモ隊は国会議事堂周辺の有刺鉄線を破壊し、機動隊に突撃した。
機動隊は催涙ガスと放水砲で応戦したが、数で劣勢に立たされ、国会議事堂内に退避。最終的に実弾を使用した。
政府は8日、議会、政府事務所、大統領官邸、市内の主要地域に外出禁止令を発令すると発表した。
議会にはプラットフォームの適切な管理と責任追及を目的とする法案が提出されている。
人権団体はこの法案を「検閲法」と非難。政府が表現の自由を抑制し、基本的権利を侵害していると主張している。