フィリピン軍、左翼ゲリラの戦闘員9人殺害 中部マスバテ州

陸軍部隊は先週、マスバテ州の山間部で新人ゲリラ2人を殺害し、27日早朝、郊外の奥地で毛沢東主義派のゲリラと接触、銃撃戦の末、7人を殺害したという。
フィリピン、毛沢東主義派の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

フィリピン軍は27日、中部マスバテ州で左翼ゲリラの戦闘員9人を殺害し、8人を追跡していると明らかにした。

それによると、陸軍部隊は先週、マスバテ州の山間部で新人ゲリラ2人を殺害し、27日早朝、郊外の奥地で毛沢東主義派のゲリラと接触、銃撃戦の末、7人を殺害したという。

陸軍の報道官はAP通信の取材に対し、「兵士たちはゲリラを無力化した後、7丁の突撃銃と2基のグレネードランチャーを押収した」と語った。

また報道官は「ゲリラ8人が異なる方向に逃走したため、行方を追っている」と述べた。

さらに、「中部のネグロス島に残っているゲリラは約50人ほどであり、対ゲリラ作戦は最終段階に入った」と強調した。

軍総司令官は先週、56年に及ぶ反乱のピーク時のゲリラ兵は推定2万5000人に上ったが、その数は現在900人を下回り、その多くが東部の農村部に集中していると明らかにしていた。

フィリピン政府と反乱軍の和平交渉を仲介するノルウェーは昨年11月、首都オスロで会合を開いた。

しかし、その後交渉が再開したという情報はなく、事実上決裂したとみられる。

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