◎政府は現場の司令官とされる2人に合わせて約7000ドルの懸賞金をかけていた。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境近く(Getty Images)

パキスタンの警察当局は5日、隣国アフガニスタンに拠点を置く「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の司令官2人を殺害したと発表した。

当局はアフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州でTTPによる暴力が急増したことを受け、取り締まりを強化している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPはかつてパキスタン南西部バルチスタン州に拠点を置き、現在はアフガンの山岳地帯に潜伏している

TTPは昨年11月に政府との停戦協定を一方的に破棄し、攻撃を再開した。

地元警察の報道官は声明で、「特殊部隊はTTPのテロリスト5人を倒し、そのうち2人は警察官殺害に関与した指名手配犯だった」と説明した。

政府は現場の司令官とされる2人に合わせて約7000ドルの懸賞金をかけていた。

地元警察はアフガン国境近くの集落でTTPの戦闘員を4人逮捕し、火薬、手榴弾、起爆装置、銃器を押収したという。

対TTP作戦はカイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルのモスクで発生した自爆テロを受け、強化された。

このテロでは101人が死亡、225人が負傷した。TTPの司令官は攻撃後、ツイッターに犯行声明を投稿したものの、TTP報道官はその後、関与を否定する声明を出した。

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