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パキスタン軍が武装勢力の隠れ家急襲、23人殺害、アフガン国境付近

軍は短い声明で、同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の戦闘員23人を殺害したと説明した。
2024年3月26日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、自爆テロが発生した道路下の谷(Getty Images)

パキスタン軍は20日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州で武装勢力の隠れ家2カ所を急襲し、テロリスト23人を殺害したと発表した。

それによると、治安部隊は同州クラム地区にある武装勢力の隠れ家2か所を襲撃。銃撃戦になったという。

それ以上の詳細は明らかになっていない。

軍は短い声明で、同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の戦闘員23人を殺害したと説明した。

同州デライスマイルカーンでは18日にも治安部隊がTTPの戦闘員10人を殺害。さらに北ワジリスタン地区でも5人を殺害したと報告していた。

一方、治安当局は20日、デライスマイルカーンで路上に設置されたIED(即席爆発装置)とみられる爆弾が爆発し、パトカーが巻き込まれ、警察官2人が死亡、4人が負傷したと明らかにした。

アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPと反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。

パキスタン当局は現在、この2州と周辺地域で大規模な対テロ作戦を実施中である。

パキスタン政府はタリバンがTTPを支援していると非難しているが、タリバン暫定政権はこれを否定している。

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