◎カラチでは近年、武装勢力の攻撃が相次いでいる。
パキスタン南部の港湾都市カラチで12日、治安部隊を乗せたバンが爆弾攻撃を受け、通行人1人が死亡、13人が負傷した。
地元警察によると、爆弾はカラチの中心部の通りで爆発したという。自爆テロかどうかは明らかにされていない。
犯行声明は出ていないと伝えられている。カラチでは近年、武装勢力の攻撃が相次いでいる。
警察の報道官によると、負傷した13人は病院に搬送され、一部は重体だという。
AP通信の取材に応じた目撃者は、「爆弾は車数台を吹き飛ばし、近くのレストランや商店のガラスも割れた」と述べている。
警察は負傷者の中に治安部隊の隊員2人が含まれると説明したが、それ以上の情報は明らかにしなかった。
地元テレビ局が報じた映像には、警察官や当局の関係者と思われる職員が破損した車両を調べる様子が映っていた。
カラチにあるカラチ大学系列の中国文化教育機関(孔子学院)では先月末、ブルカを来た女性がキャンパス内で自爆し、中国人3人とパキスタン人1人が死亡した。
この事件では南西部の分離独立を掲げる「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出している。