◎殺害されたのは35歳の男性。容疑者は現場から逃亡した。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルでシーク教徒の男性が何者かに射殺された。地元警察が25日に明らかにした。
それによると、殺害されたのは35歳の男性。容疑者は現場から逃亡した。
イスラム国(ISIS)を支持するスンニ派のアマーク(Aamaq)通信は25日、この事件に関与したとするISISの犯行声明を掲載。ISISはペシャワルのシーク教徒を殺害したと主張している。
男性は帰宅中に殺害されたと伝えられている。
ISISは犯行声明の中で、前日にもシーク教徒を攻撃したと主張している。
パキスタンでシーク教徒が殺害されたのは今年3件目。先月には東部の都市ラホールで1人。4月にはペシャワルで1人。昨年5月にもペシャワルで2人が殺害された。
パキスタンのシーク教徒の大半がイギリスから独立した1947年にインドに移住した。
パキスタンにとどまったシーク教徒は数千人と推定されている。その大半が暴力とは無縁の生活を送っている。
地元メディアによると、同国の少数派であるシーク教徒、キリスト教徒、アフマディー教徒などが暴力や嫌がらせに直面しているという。