◎インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部を管理している。
カシミール地方、インド側の境界線を監視するパキスタン兵(Getty-Images)

パキスタン軍は24日、インド軍がカシミール地方の境界線を越えて発砲し、民間人2人を殺害したと主張した。

それによると、インド軍は24日正午頃(現地時間)に境界線を越えて羊飼いの集団に発砲したという。

この銃撃により1人が現場で死亡。負傷者2人が搬送され、そのうち1人が病院で死亡した。

一方、インド軍はツイッターに声明を投稿。「境界線の兵士と警察の合同チームがパキスタン側から侵入した3人を阻止した」とツイートした。

それによると、この3人はインド側に向け発砲したという。インド軍は兵士1人が銃創を負ったと報告している。

地元メディアによると、カシミールの境界付近に近づくことはできず、どちらの主張が正しいか確認することは不可能だという。

パキスタン政府はインドに強い不満を表明。「パキスタンは境界線近くに住む市民の生命を守るため、自国の選択した方法で対応する権利を留保する」と強要した。

インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部を管理している。この係争地をめぐる紛争が解決する目途は全く立っていない。

インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難しているが、パキスタンはこの主張を否定している。

この境界線を巡って両国が衝突(印パ戦争)したのは1947年の独立時、65年、71年の計3回。

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