◎朝鮮中央通信は金正恩 党総書記も実験に立ち会ったと報じ、ミサイルの写真を公開した。
北朝鮮の国営メディアは17日、朝鮮人民軍が開発した新型戦術誘導兵器の発射実験に成功したと報じた。
北朝鮮は15日に金日成生誕110周年を祝う式典を開催したものの、恒例の軍事パレードは行わなかったと伝えられている。
朝鮮中央通信は金正恩 党総書記も実験に立ち会ったと報じ、ミサイルの写真を公開した。報道によると、今回の実験は戦術核と長距離砲兵隊の火力を強化することを目的としているという。
発射されたミサイルが核弾頭を搭載できるかどうか、また、いつどこで発射されたかは明らかにされていない。
韓国の合同参謀本部は17日の声明で、「16日の午後6時頃に北朝鮮東部沿岸の町から2発の飛翔体が発射されたことを確認した」と説明した。
発射された飛翔体の飛行距離は約110km、到達高度は約25km、最高速度マッハ4で飛行したという。合同参謀本部は、「韓国と米国の情報当局は飛翔体の詳細について分析中であり、また、韓国政府は別途緊急会議を開き、今回の実験について協議した」と述べた。
北朝鮮は朝鮮人民軍の創設記念日である4月25日に軍事パレードや何かしらの兵器試験を行う可能性があると懸念されていた。韓国政府は7回目の核実験もあり得ると指摘している。
北朝鮮は今年、2017年以来となる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を含む、多数のミサイル実験を実施している。
韓国と米国の当局者は近いうちに別のICBM実験、スパイ衛星を軌道に乗せるためのロケット発射、7回目の核実験などを行う可能性があると指摘していた。
韓国政府は、北朝鮮が2018年の米朝首脳会談前に部分的に解体したとされる核実験場でトンネルを再建している兆候を確認したと報告している。
朝鮮中央通信によると、キムは北朝鮮の戦争抑止力を強化するための努力と進展を称賛し、核戦力と軍事力を高める新たな課題を政府高官に提示したという。