◎北は先週、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、巡航ミサイル、砲弾数百発を日本海に向けた乱射した。
北朝鮮の国営メディアは7日、先週乱射した弾道ミサイルの写真を公開し、米国と韓国の合同軍事演習を厳しく非難した。
朝鮮中央通信社(KCNA)は朝鮮人民軍参謀本部の声明を引用し、「我が軍は米韓合同軍事演習に圧倒的な軍事手段で対応し続ける」と報じた。
また参謀本部は米韓演習を「挑発的な戦争訓練」と呼び、これに「無慈悲に」対応すると警告した。
北は先週、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、巡航ミサイル、砲弾数百発を日本海に向けた乱射した。
米韓は金正恩(Kim Jong Un)党総書記率いる朝鮮軍の挑発に対応して空軍演習の期間を5日から6日に延長した。
KCNAによると、参謀本部は空軍演習を「意図的に緊張を高めることを目的とした挑発」と評し、「非常に攻撃的な性質を持つ危険な戦争訓練である」と述べたという。
この空軍演習にはB-1B爆撃機を含む米韓の戦闘機数百機が参加した。
B-1Bが朝鮮半島に飛来したのは5年ぶり。
KCNAによると、参謀本部は敵を打ち砕くために、空軍基地、航空機、韓国の主要都市への攻撃を想定した実戦形式の訓練を行ったという。
キムが訓練を監督したかどうかは明らかにしていない。
北は先週、核弾頭を搭載できる巡航ミサイル2発を韓国南東部沖に向けて発射した。
北はわずか1日で20回以上ミサイルや砲弾を発射し、そのうち1発は南北の海上境界線である北方限界線の南約26kmに着弾した。
KCNAによると、先週の訓練には▽分散弾頭を搭載した戦術弾道ミサイル2発の発射▽敵の作戦指揮システムを麻痺させる特殊機能弾頭の発射試験▽戦闘機500機による一斉出撃訓練などが含まれていた。
北はこれまでも米韓演習に強く反発してきた。
韓国の専門家によると、北は先週行われた空軍演習のような訓練に特に敏感だという。朝鮮空軍のパイロットは適切な訓練を受けておらず、実戦経験もないため、空から攻め込まれることを恐れているのかもしれない。