◎地元メディアが最近行った世論調査によると、立憲君主制の支持率は5%に満たず、王政復古が実現する可能性は低いという。
ネパールの首都カトマンズで9日、王政復古を求める数百人のデモ隊と警察が衝突した。死傷者が出たという情報はない。
デモ隊はギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デブ(Gyanendra Bir Bikram Shah Dev)元国王を支持するスローガンを唱え、カトマンズ市内を行進。その後、一部の暴徒化した参加者が首相府近くの通りで機動隊と衝突した。
地元メディアによると、デモ隊は「首相と話をさせろ」と叫び、突破を試みたという。
機動隊はシールド、竹ぼう、放水砲でデモ隊を押し戻した。
デモを主催した野党はフェイスブックに声明を投稿、「立憲君主制を取り戻そう。サヨナラ共和制」と書き込んだ。「私たちは命より国王とこの国を愛しています...」
ギャネンドラ元国王は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け即位したものの、国民の支持を得られず、2006年に退位を表明。2008年に退位した。
それ以来、ギャネンドラ元国王は国家の保護を受けない私人として静かに暮らしている。
地元メディアが最近行った世論調査によると、立憲君主制の支持率は5%に満たず、王政復古が実現する可能性は低いという。