◎パウデル氏は先週、連邦・地方議会議員による投票で選出された。
ネパールの首都カトマンズで13日、第3代大統領に選出されたパウデル(Ram Chandra Poudel)氏が宣誓した。
同国は2008年に君主制を廃止した。
パウデル氏は先週、連邦・地方議会議員による投票で選出された。報道によると、大統領府で行われた就任式にはダハル(Pushpa Kamal Dahal)首相ら閣僚、外交官、国会議員などが出席したという。
前任のバンダリ(Bidhya Devi Bhandari)大統領は2期8年の任期を終え、退任した。
同国の大統領は主に外交を担当する。
ダハル氏はこの大統領選で混乱を引き起こし、厳しい政権運営を強いられることになった。ダハル氏の政党と連立を組む「ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)」は先月末、連立から離脱すると発表した。
ダハル氏は連立政権には一切関与していないパウデル氏を支持し、毛派を怒らせた。パウデル氏は陸軍の最高司令官であり、最大政党「ネバール会議派」から立候補した。
毛派は連立から離脱。ダハル氏は国会議席の過半数を失うこととなった。
ネパールの憲法によると、国会で過半数を失った首相は1カ月以内に信任投票を行わなければならない。過半数が反対票を投じれば議会選に移行する。
ダハル氏は野党候補を支持した理由を説明していないが、専門家によると、ネパールでこのような政党間の争いは珍しくないという。
同国ではこの10年で8つの内閣が誕生している。