◎ダハル氏は2022年12月の総選挙で首相に就任して以来、連立政権の維持に苦労してきた。
2024年5月20日/ネパール、首都カトマンズの国会、首相に再任されたダハル首相(中央右)(AP通信)

ネパール下院(定数272)は20日、ダハル(Pushpa Kamal Dahal)首相の再任を賛成多数で承認した。

地元メディアによると、157人の議員がダハル氏の再任を支持したという。

ダハル氏は2022年12月の総選挙で首相に就任して以来、連立政権の維持に苦労してきた。

ダハル氏の政党は国会の第3勢力だが、最大政党「ネパール共産党毛沢東主義派」の支持を得て首相に選ばれた。

しかし、ダハル氏は昨年の総選挙後、ネパール共産党毛沢東主義派との連立を解消。「ネパール共産党統マルクス・レーニン主義派」と手を結んだ。

これにより、ダハル氏は国会で過半数を維持することとなった。

最近の難題は内相が協同組合をめぐる不正に関与していたという疑惑である。

野党は内相に辞職を要求。下院内で数日間にわたって抗議デモを行い、ダハル氏の信任投票を阻止しようとした。

地元メディアによると、国会警察は議場で座り込みをデモを行っていた野党議員を力づくで排除したという。一部の議員がこれに猛反発し、押し合いへし合いになった。

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