◎キムの妹は韓国大統領を「危険な状況を作り続けるバカ」と呼んだ。
2018年9月19日/北朝鮮、平壌のゲストハウス、金正恩と金与正(朝鮮中央通信/Pool/AP通信)

北朝鮮の国営メディアは24日、金正恩(Kim Jong Un)党総書記の妹である金与正(Kim Yo-jong)が韓国大統領を「バカ」「米国からもらった骨をかじる野良犬」と呼んだと報じた。

韓国政府は2日前、北のミサイル乱射を受け、追加制裁を検討していると発表した。

朝鮮中央通信社KCNA)によると、キムの妹は韓国の尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領と政府を罵倒したという。「米国から与えられた骨をかじる野良犬に過ぎない韓国のグループが、我が国にどんな制裁を堂々と科すというのでしょう。信じられません...」

またキムの妹はユン氏を「危険な状況を作り続けるバカ」と呼んだ。

さらにキムの妹は、「北朝鮮との和解を目指していた前政権は我々の標的ではなかった」と主張した。「米国とその手先による我々への必死の制裁は我々の敵意と怒りに火をつけるでしょう」

キムの妹は朝鮮労働党の高官のひとりに過ぎないが、韓国の専門家は妹を「北のナンバー2」と呼び、主に米国と韓国の問題を扱っていると指摘している。

キムの妹が下品な言葉で韓国を罵ったのはこれが初めてではない。

韓国政府は先月、北の核・ミサイル開発資金を調達する不正な活動に関与した疑いのある北朝鮮人15人と16団体に独自の制裁を科した。

韓国政府が単独制裁を科したのは5年ぶりである。専門家によると、南北は金融取引をほとんど行っていないため、制裁は象徴的なものに過ぎないという。

しかし、一部の専門家は、「北は韓国政府が米国と連携して不正なサイバー活動を取り締まろうとする動きには鋭く反応し、ミサイル実験を誘発した」という見方を示している。

国連の専門家パネルは今年初めに公表した報告書の中で、「北は金融機関や暗号通貨企業・取引所から数億ドルを集め、核・ミサイルプログラムに当てている」と指摘した。

北は2006年以降、核・ミサイル実験を理由に11回国連制裁を科されている。しかし、安保理は今年に入ってから禁止されている弾道ミサイルの発射を行った北に対する新たな制裁を採択できていない。

北は韓国や米国の指導者を何度も口汚く罵っている。

李明博(Lee Myung-Bak)元大統領と朴槿恵(Park Geun-Hye)元大統領は「ネズミ」「売春婦」と呼ばれた。

トランプ(Donald Trump)前米大統領は「精神的に狂った米国の点取り虫」、文在寅(Moon Jae-in)前大統領は「米国に育てられたオウム」、バイデン(Joe Biden)大統領は「狂犬病の犬」と呼ばれた。

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