◎日米韓3カ国は対潜水艦やミサイル防衛などの海上訓練を頻繁に行っているが、空軍による空中訓練は史上初となった。
2023年10月19日/韓国、清州の空軍基地、米空軍のB52爆撃機(South Korea Defense Ministry/Yonhap/AP通信)

日米韓の空軍が22日、初の3カ国合同空中訓練を実施した。韓国国防省が明らかにした。

それによると、この訓練は3カ国の防衛協力を強化し、北朝鮮の核の脅威に連携して対処するという合意に基づき実施されたという。

訓練には核弾頭を搭載できる米空軍のB52爆撃機や日韓の戦闘機が参加した。

日本と韓国には合わせて約8万人の米兵が駐留している。

日米韓3カ国は対潜水艦やミサイル防衛などの海上訓練を頻繁に行っているが、空軍による空中訓練は史上初となった。

この訓練は北の猛反発を招く可能性がある。

北は長い間、米韓による訓練を「侵略の予行演習」と呼び、ミサイル発射実験で反発してきた。

また北は今年8月のキャンプデービッド合意を「とんでもない悪行」と非難し、日米韓の首脳が朝鮮半島で核戦争を企んでいると主張。金正恩(Kim Jong Un)党総書記は3首脳を「ギャングの頭領」と呼んだ。

北は昨年、核兵器の先制使用を認める法律を公布。それ以来、米韓が朝鮮半島で核兵器を使用すると繰り返し主張し、核開発がさらに加速するのではないかという懸念が高まっている。

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