◎中央政府は隣国のタイやマレーシアがロヒンギャを追い払う中、ボートによる上陸を容認してきた。
2022年11月16日/インドネシア、アチェ州の海岸、ロヒンギャの避難民と当局者(ZiRahmat Mirza/AP通信)

インドネシア・スマトラ島北部アチェ州で18日、ミャンマーの少数民族ロヒンギャの受け入れに抗議するデモが行われ、200人以上が参加した。

同州にはこの1カ月で1500人を超えるロヒンギャがボートで到着している。

中央政府は隣国のタイやマレーシアがロヒンギャを追い払う中、ボートによる上陸を容認してきた。

デモ参加者の多くが住民と学生で、当局と国連に対し、アチェ州のロヒンギャをひとり残らず追い出すよう要求した。

またデモ隊は難民を支援している人道支援団体にも退去を要請した。

地元メディアによると、最近到着したボートには子供を含む139人が乗船していたという。

ミャンマー軍政による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外退避を余儀なくされた。

バングラのコックスバザール地区には70万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。

バングラから海路で出国するロヒンギャのほとんどが仕事を求めてイスラム教徒の多いマレーシアを目指す。

AP通信の取材に応じたデモ参加者は、「この町にロヒンギャを受け入れる余力はない」と語った。「政府は私たちに食事や水を提供してあげてほしいと言います。この貧しい町にそんな余力はありません...」

ジョコ(Joko Widodo)大統領は先週、ボートで到着するロヒンギャが急増していることを受け、国際社会に支援を呼びかけていた。

アチェ州警察は過去2週間で人身売買に関与したとみられる4人を逮捕している。

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