◎救助隊はトンネル内にパイプを通して空気、水、食料、薬を送り込んでいる。
インド北部ウッタラカンド州で建設工事中の道路トンネルの一部が崩落した事故について、地元当局は18日、閉じ込められた作業員41人の救助にはかなりの時間がかかるという見通しを示した。
事故は州郊外のトンネル工事現場で12日に発生。救助隊はトンネル内にパイプを通して空気、水、食料、薬を送り込んでいる。
地元メディアによると、現場の地層は非常に硬く、崩落した瓦礫の撤去にはかなりの時間がかかる見込み。
プレストラスト・オブ・インディア紙は関係者の話しとして、「今週投入した掘削機が故障したため、17日に救助作業を一時中断した」と伝えている。
中央政府の要請を受け現場に派遣されたインフラ開発公社の責任者は記者団に対し、「閉じ込められた作業員の数が40人から41人に訂正された」と語った。
それによると、同公社は工事施工者から17日にこの報告を受けたという。
工事施工者と救助隊による合同チームは16日から掘削を開始し、瓦礫を取り除きながら24メートルほど前進した。
しかし、閉じ込められた作業員のもとにたどり着くためには、さらに最大60メートルほど掘削する必要があるという。
地元メディアによると、合同チームは新たな掘削機を数台現場に投入する予定。ただし、掘削は2次災害防止対策(セグメント組立てなど)を行いながら慎重に進めるため、掘削速度を早めることはできないようだ。
インフラ開発公社の責任者は「作業員41人と連絡を取り合っており、現時点で体調を崩したり、不調を訴える者はいない」と強調した。