◎ニューデリーの最高裁判所は先月、同性婚を合法化すべきという原告の訴えを退け、LGBTQの権利拡大を求める運動家を失望させた。
インド・ニューデリーで26日、LGBTQ+(性的少数者)を支援する団体がパレードや集会を開き、数千人が参加した。
イベントに参加した人々はレインボーフラッグなどを掲げて市内を行進。インドにおける性の多様性を祝ったうえで、LGBTQに関連する差別的な法律に懸念を表明した。
報道によると、デモ隊は国会近くの地区まで2時間ほどかけて行進したという。
ニューデリーの最高裁判所は先月、同性婚を合法化すべきという原告の訴えを退け、LGBTQの権利拡大を求める運動家を失望させた。
イベントに参加した女性はAP通信の取材に対し、「憲法は誰もが同じ権利、基本的人権を持つべきと明記している」と語った。
別の女性は最高裁の判決を批判し、「同性婚を認めないことは平等を認めないことに等しく、最高裁判事はもう一度しっかり憲法に目を通すべきだ」と述べた。
最高裁は2018年、植民地時代に制定されたソドミー法を撤廃。これにより、同性間の性行為が合法化された。これはLGBTQの権利を大幅に拡大する歴史的勝利とみなされている。