◎インドの交通事故死者数は中国に次いで多く、毎年数十万人が死亡、数百万人が負傷している。
インド警察は2日、北部北部ウッタルプラデシュ州郊外で人を乗せたワゴンをけん引していた農業用トラクターが横転して池に転落し、26人が死亡したと発表した。
地元警察によると、犠牲者の大半が女性と子供だという。
トラクターは1日夜、ヒンズー教寺院の儀式に参加した市民約40人を牽引するワゴン車に乗せ、移動していた。
警察の報道官は記者団に、「犠牲者の多くが溺死した」と説明した。警察は現場を封鎖し捜査を進めている。トラクターの運転手の安否は明らかにされていない。
事故が起きたのはウッタルプラデシュ州の州都ラクナウの南西約100kmの地点に位置する地区。警察は少なくとも10人が負傷し医療機関に搬送されたと報告している。
モディ（Narendra Modi）首相は1日、ツイッターを更新し、犠牲者の哀悼の意を表した。
地元メディアによると、農業用トラクター関連の事故はこの3日間で2件目。もう1件の横転事故では少なくとも12人が死亡したと伝えられている。
ウッタルプラデシュ州政府は旅客輸送にトラクターを使わないよう推奨している。
同州政府は1日の声明で、「トラクターは農作業や荷物の運搬に使うものであり、タクシーではありません」と述べ、市民に無茶な旅客輸送を行わないよう促した。
インドの交通事故死者数は中国に次いで多く、毎年数十万人が死亡、数百万人が負傷している。警察によると、主な事故原因は無謀運転、道路の整備不良、車両の整備不良や老朽化。
