◎中南米から出荷された機器に薬物を隠して持ち込む事件は今年4件目。
2022年11月14日/香港税関が押収したメタンフェタミン(Hong Kong Customs and Excise Department)

香港の税関当局は14日、工業用機器の中に隠されていたメタンフェタミン約100kgを押収したと発表した。

報道によると、この機器はメキシコから出荷されたものだという。

税関は声明で、「機器内に意図的に作られた空間に結晶メス約100kgが隠されていた」と述べている。

メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、アヘンやヘロインに取って代わり、東南アジアの主要な違法薬物となった。

税関によると、今回押収したメスの末端価格は推定6000万香港ドル(約10億円)。機器は先月24日に空港に到着し、X線検査で中に異物が隠されていることに気付いたという。

税関は爆発物の可能性を考慮して警察と消防に通報。約4時間かけて機器を解体し、メスを回収した。

税関によると、中南米から出荷された機器に薬物を隠して持ち込む事件は今年4件目だという。

税関は声明で、「麻薬組織は世界のさまざまな物流会社を使って商品を香港に持ち込もうとしている」と述べている。

当局は先月、メキシコ発オーストラリア行きの変圧器の積み荷の中に隠されていた結晶メスを押収した。

その数日後、今度は海路で到着した液体メス1.8トンを押収。このメスはココナッツウォーターと表示されたビンの中に隠されていた。末端価格は11億香港ドル(約206億円)と推定されている。

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