◎ココナッツウォーターのビン7700本のうち1800本に液体メタンフェタミンが隠されていた
メタンフェタミン(Getty Images)

香港の税関当局は29日、液体メタンフェタミン約1.8トンを押収したと発表した。

政府報道官によると、推定末端価格は11億香港ドル(約206億円)。過去最大の摘発となった。

メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、アヘンやヘロインに取って代わり、東南アジアの主要な違法薬物となった。

税関は23日、海上輸送で香港に到着した貨物を調査した。税関の報道官によると、液体メスはココナッツウォーターと表示されたビンの中に隠されていたという。

報道官は声明で、「ココナッツウォーターのビン7700本のうち1800本にメスが隠されていた」と報告している。

今回の摘発は規模、価格ともに過去最大となった。

地元メディアによると、当局は現在も捜査を続けている。逮捕者は出ていない。

税関の報道官によると、この貨物はオーストラリア向けで、メキシコから香港に輸送されたという。地元メディアは当局者の話を引用し、「AUSでの取引価格は80億香港ドル(約1500億円)に達する可能性がある」と報じた。

報道官はこの貨物について、「ココナッツウォーターにしては異様に大きかったため、調査の対象になった」と説明している。

メキシコ発AUS行きのメス密輸が摘発されたのはこの2週間で2回目だ。

香港税関は今月初め、メキシコからAUSに向けられた電気変圧器の積荷の中に隠されていた結晶メス約4600万香港ドル相当を押収したと報告している。

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