▽X(旧ツイッター)などのプラットフォームで「シドニーのシナゴーグに爆発物を仕掛けた」「シナゴーグで爆破テロが計画されている」といった情報が拡散した。
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オーストラリア・シドニーのシナゴーグを爆破するという情報が拡散したことについて、捜査当局は10日、警察の取り締まりを分散させるために組織的に拡散された偽情報であり、反ユダヤグループが関与していると明らかにした。
当局は今年1月、シドニー近郊のシナゴーグ近くで爆発物を積んだトレーラーを発見・押収していた。
現地メディアによると、X(旧ツイッター)などのプラットフォームで「シドニーのシナゴーグに爆発物を仕掛けた」「シナゴーグで爆破テロが計画されている」といった情報が拡散したという。
捜査当局が市内のシナゴーグを確認した結果、爆発物は見つからなかった。
連邦警察の副警視総監は記者会見で、「この情報拡散は1月の爆発物押収を利用して警察の捜査をかく乱し、混乱を引き起こそうとする犯罪グループがでっち上げたものである可能性が高い」と語った。
ニューサウスウェールズ州警察の長官は「このでっち上げ計画に関してまだ逮捕者は出ていないが、シドニーのユダヤ人コミュニティに安心感を与えるために情報を公開した」と明らかにした。
それによると、関係部署が偽情報を拡散した個人や組織を特定すべく、捜査に当たっているという。
オーストラリアでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、ユダヤ人コミュニティへの嫌がらせや暴力が相次いでいる。
シドニーとメルボルンにはオーストラリアのユダヤ系住民の85%が住んでいる。
ニューサウスウェールズ州警察は24年12月に反ユダヤ犯罪を捜査する専門のタスクフォースを立ち上げた。