ネパール首都で王政復古デモ、数千人参加
王制支持派のデモ隊から数百メートル離れた場所では政府の支持者が共和国記念日を祝うため、イベント会場に集まっていた。
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ネパールの首都カトマンズで29日、立憲君主制の復活を求めるデモが行われ、数千人が市内を練り歩いた。
デモ対は国旗を掲げ、共和国政府を非難するスローガンを叫び、ギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デブ(Gyanendra Bir Bikram Shah Dev)元国王の復帰とヒンズー教を国教として復活させることを要求した。
王制支持派のデモ隊から数百メートル離れた場所では政府の支持者が共和国記念日を祝うため、イベント会場に集まっていた。
警察は両グループが衝突する可能性があるとして、数百人の機動隊を動員。異なる時間帯にデモを行うよう命じた。
ギャネンドラ元国王は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け即位したものの、国民の支持を得られず、2006年の大規模デモ後に退位を表明、2年後に退位した。
それ以来、ギャネンドラ元国王は国家の保護を受けない私人として静かに暮らしている。
一部の市民は共和制に不満を募らせ、政府が政治的安定をもたらすことができず、経済が低迷し汚職が蔓延していると非難している。
2008年に王制が廃止されて以来、13の政権が誕生した。
3月28日に行われた王政復活デモは暴動に発展。一部の暴徒が警察と衝突し、テレビカメラマンを含む2人が死亡、77人の機動隊員を含む112人が負傷し、105人が逮捕された。