◎金門群島沖では今週、台湾の沿岸警備隊に追跡された中国漁船の漁師2人が溺死している。
中国と台湾の国旗(Getty Images)

中国海警局が18日、台湾・金門群島沖でパトロールを強化していると発表した。

金門群島沖では今週、台湾の沿岸警備隊に追跡された中国漁船の漁師2人が溺死している。

中国海警局の報道官は声明で、「金門周辺海域のパトロールを強化し、問題が発生した時は必要な措置を取るよう関係当局に指示した」と明らかにした。

この海域では台湾と中国の船舶が定期的に航行しているが、浚渫船や漁船を含む中国船の数が著しく増加していることを受け、緊張が高まっている。

金門の住民は中国漁船による騒音、汚染、漁業における生計の損失を訴えている。

台湾本島より中国本土に近い金門で中国の漁師が亡くなったのは異例である。

台湾の沿岸警備隊は14日、転覆した漁船に乗っていた中国人漁師4人のうち2人が死亡したと発表した。この船は台湾が立ち入り禁止区域と主張している金門から約1カイリ離れた場所で漁をしていたという。

中国外務省はこれに激怒し、与党・民進党が漁師を殺害したと主張。台湾への圧力を強化すると示唆していた。

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