◎中国ではこの数カ月、産業・建設業界で死亡事故が相次いでいる。
中国の炭鉱(Getty Images)

中国・陝西省延安市の炭鉱で爆発事故が発生し、少なくとも11人が死亡した。国営メディアが22日に報じた。

中国中央テレビ(CCTV)によると、事故は延安市の郊外にある炭鉱で21日遅くに発生。当時、坑内には90人近い鉱夫がいたとみられ、当局による救助作業が続いているようだ。

それ以上の詳細は明らかになっていない。

中国は風力発電や太陽光発電の導入を急ピッチで進めているものの、依然としてエネルギーの大部分を石炭火力で賄っており、その生産・消費量は世界最大である。

中国ではこの数カ月、産業・建設業界で死亡事故が相次いでいる。

今年2月には北部の内モンゴル自治区にある露天掘り鉱山で崩落事故が発生し、50人以上が死亡した。

習近平(Xi Jinping)国家主席は産業界に安全基準や対策の見直し・強化を呼びかけているが、地元当局は業者の不正に目をつぶることが珍しくなく、手抜き工事による事故が各地で報告されている。

当局は官民の汚職や利益追求型の業者などを厳しく取り締まっている。

中央政府は事故が多発しているにもかかわらず、2022年の産業界全体の事故件数は21年から27%減少したと報告している。死亡者数は23.6%減少したようだ。

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