◎爆弾テロは州都クエッタの南方約30キロに位置するマストゥング市内で発生。オートバイに取り付けられた爆弾が爆発した。
パキスタン南西部バルチスタン州で1日、ポリオワクチン接種キャンペーンに参加する警察官を乗せた車の近くで爆弾が爆発し、子供5人を含む9人が死亡、17人が負傷した。警察が明らかにした。
それによると、爆弾テロは州都クエッタの南方約30キロに位置するマストゥング市内で発生。オートバイに取り付けられた爆弾が爆発したという。
地元警察の署長は声明で、「小学生を乗せた電動リキシャが爆発に巻き込まれ、子供5人と警察官1人、通行人2人の計9人が死亡、17人が負傷し病院に搬送された」と述べた。
7人がその場で死亡、残り2人は病院で亡くなった。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」や同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。
パキスタンでは先月末から全国ポリオワクチン接種キャンペーンが始まっている。対象は5歳以下の児童約4500万人。
警察官を乗せた車はポリオワクチンを接種する医療従事者の戸別訪問を支援するためにクエッタの保健所に向かっていた。