◎ヒンドゥー寺院の彫像の足元にコーランを置いた写真はバングラデシュ全土の寺院に対する抗議と破壊事件を引き起こした。
10月16日、バングラデシュの首都ダッカでイスラム教徒とヒンドゥー教徒がそれぞれ抗議デモを開催した。
ソーシャルメディアに投稿されたある画像はイスラム教徒とヒンドゥー教徒の怒りを煽り、イスラム教徒はヒンドゥー教徒に侮辱されたと憤慨し、暴力の波を引き起こした。
バイトゥル・ムカッラムのモスク周辺に集まった約10,000人のイスラム教徒は「犯人を吊るせ」と唱え、腕を組みながら行進した。15日に開催された同様のデモは暴動に発展し、一部の抗議者は警察と激しく衝突した。
一方、モスクから少し離れた場所に集まった約1,000人のヒンズー教徒は、イスラム教徒による寺院への攻撃と僧侶2人の殺害に抗議した。
警察によると、15日の暴動でヒンドゥー教の僧侶少なくとも2人が殺害されたという。容疑者の情報は明らかにされていないが、一部の地元メディアは国内で活動するイスラム教の過激派が関与していると報じた。
ヒンドゥー寺院の彫像の足元にコーランを置いた写真はバングラデシュ全土の寺院に対する抗議と破壊事件を引き起こした。
国内のイスラム運動の代表を務めるモサデク・ビラー・アル・マダニ氏は15日の声明で、「イスラム教の聖典を彫像の足元に置くという蛮行を許すことはできない」と述べ、写真を撮影した者を死刑に処すよう政府に要求した。「ヒンドゥー教徒はコーランを踏みにじり、名誉を著しく毀損しました...」
地元メディアのインタビューに応じたある抗議者は、「ヒンドゥー教徒はイスラム教を侮辱した」と憤慨し、別の抗議者は「寺院を焼け!」と叫んだ。
少数派のヒンドゥー教徒は最大の宗教祭であるドゥルガー・プジャー(10月11日~15日)の中でイスラム教徒に対する非難を強め、緊張はさらに高まったと伝えられている。