◎これはインスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じるもので、成立した場合、12カ月に施行される予定だ。
オーストラリア議会下院は27日、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁じる法案を賛成102ー反対13で可決した。
これはインスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じるもので、成立した場合、12カ月に施行される予定だ。
各プラットフォームは16歳未満の利用を防ぐ方法を1年以内に確立し、導入する必要がある。
法律施行後に組織的な違反が確認された場合、最高5000万豪ドル(約50億円)の罰金が科される可能性がある。利用者と保護者が罰せられることはない。
主要野党も法案を支持している。
オーストラリア放送協会(ABC)は関係者の話しとして、「アルバニージー(Anthony Albanese)首相は法案のプライバシー保護を強化する上院の修正案を受け入れることに同意した」と伝えている。
上院はプラットフォームがユーザーに対し、パスポートや運転免許証など、政府発行の身分証明書の提出を義務付けることを許さず、政府のシステムを通じてデジタル身分証明書を要求することもできない条項を設けるとしている。
ABCの取材に応じた上院議員のひとりは、「政府発行の個人IDの安全を保障する」と強調した。
法案は27日遅くに上院に提出された。
ABCによると、法案は本国会の最終日である28日に可決される可能性が高い。
政府は16歳未満のSNS利用を禁じることに加え、18歳未満のポルノサイト閲覧を禁じる方法も模索している。
ポルノサイトは入り口で18歳以上かどうかを確認しているものが多いが、18歳以上をクリックすれば誰でも閲覧できる状態となっている。