◎政府は現在、インスタグラム、フェイスブック、X、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じる法案の成立を目指している。
2022年10月31日/米ニューヨーク州、ポーズを決めるマスクCEO(Evan Agostini/Invision)

オーストラリア政府は22日、X(旧ツイッター)の所有者であるマスク(Elon Musk)氏の主張を拒絶し、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁じる取り組みを推進すると誓った。

政府は現在、インスタグラム、フェイスブック、X、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じる法案の成立を目指している。

ローランド(Michelle Rowland)通信相は21日に法案を国会に提出。来週から審議が始まる予定だ。成立した場合、12カ月に施行される。

マスク氏はXへの投稿で、「オーストラリア政府はこの法律を通して、全国民のインターネットアクセスを監視するつもりだ」と主張した。

法案が成立した場合、各プラットフォームは16歳未満のアクセスを防ぐ方法を1年以内に確立し、導入する必要がある。

法律施行後、組織的な違反が確認された場合、最高1億5000万豪ドル(約150億円)の罰金が科される可能性がある。利用者と保護者が罰せられることはない。

首相府の報道官は声明で、「マスク氏が法案を批判することを予想していた」と述べた。

オーストラリア政府とマスク氏はSNSによる社会的被害を減らそうとする規制当局の取り組みをめぐり、敵対している。

国会は早ければ来週にも法案を可決する可能性がある。

アルバニージー(Anthony Albanese)首相もマスク氏の主張を否定。マスク氏を「臆病な億万長者」と呼び、政府は憲法に従い、法律を遵守しながら、必要な法整備を進めていくと強調した。

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