◎豪の2022年10~12月期の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で7.8%増となり、中銀の予想を上回り、1990年以来の高水準となった。
オーストラリア、シドニー・ハーバーブリッジ(Getty Images)

オーストラリア準備銀行(中銀)は7日、主要政策金利を0.25%引き上げ、3.6%に設定した。

10回連続の利上げにより、金利は11年ぶりの高水準となった。

住宅所有者は一連の利上げで大きな負担を強いられている。すでに多くの市民が1年前に比べて毎月数百豪ドル多く住宅ローンを支払っている。

豪の2022年10~12月期の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で7.8%増となり、中銀の予想を上回り、1990年以来の高水準となった。

中銀は目標インフレ率を2~3%としている。

ロウ(Philip Lowe)総裁は声明で、「インフレ率を目標値に戻すという決意に変わりはなく、利上げを継続する可能性が高い」と警告した。

またロウ氏は「インフレはピークに達した兆候がみられる」と述べた。「インフレ率は世界経済と豪国内の需要軟化の影響で、今後数ヶ月間、緩やかになると予想しています...」

ロウ氏はサービス価格について、「夏の間は一部のサービスの需要が高まるため、依然として高い水準にある」とした。

チャルマーズ(Jim Chalmers)財務相は7日の国会審議で、「このインフレは世界のサプライチェーンの緊張がもたらしたもの」という見方を示した。

またチャルマーズ氏は住宅ローン金利について、「50万豪ドル(約4500万円)の住宅ローンを抱えている人は最近の利上げで毎月1000豪ドル(約9万円)多く支払うことになる」と述べた。

チャルマーズ氏は「利上げは以前から予想され、市場もそれに備えていたが、痛い」と語った。「利上げが進めば、生活苦に陥っている人々の生活はさらに厳しくなるでしょう...」

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