◎政府は現在、インスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じる法案の成立を目指している。
オーストラリア政府は20日、16歳未満のソーシャルメディア利用が禁止されることになっても、IT企業に対し、利用者の個人情報の提出を求めないと約束した。
政府は現在、インスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じる法案の成立を目指している。国会で可決された場合、12カ月に施行される予定だ。
ローランド(Michelle Rowland)通信相は21日に法案を国会に提出する。
法案が成立した場合、各プラットフォームは16歳未満のアクセスを防ぐ方法を1年以内に確立し、導入する必要がある。
法律施行後、組織的な違反が確認された場合、最高5000万豪ドル(約50億円)の罰金が科される可能性がある。利用者と保護者が罰せられることはない。
各プラットフォームがどのようにしてユーザーの年齢を確認するかはまだ分かっていない。
ローランド氏は20日、議会で法案の一部を概説し、「SNSユーザーのプライバシーを保護するための強固な規定が含まれる」と強調した。
またローランド氏は「政府が何らかの技術を企業に義務付けたり、企業に個人情報の引き渡しを要求したりすることはない」と述べた。
政府は先週、年齢を確認するための様々な技術を検討するため、イギリスのIT企業が率いる共同事業体と契約を結んだと明らかにした。
政府は16歳未満のSNS利用を禁じることに加え、18歳未満のポルノサイト閲覧を禁じる方法も模索している。
ポルノサイトは入り口で18歳以上かどうかを確認しているものが多いが、18歳以上をクリックすれば誰でも閲覧できる状態だ。