旅客バスが崖下に転落、19人死亡、25人負傷 ネパール
このバスは第2の都市ポカラから首都カトマンズに向かう途中、山岳道路を走行中に車線を外れ、斜面を転がり落ち、大破した。
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ネパールで23日未明、旅客バスが道を外れて崖下に転落し、少なくとも19人が死亡、25人が負傷した。地元警察が明らかにした。このバスは第2の都市ポカラから首都カトマンズに向かう途中、山岳道路を走行中に車線を外れ、斜面を転がり落ち、大破した。
国営メディアは当局者の話しとして、「亡くなった19人のうち少なくとも1人は24歳のイギリス人で、これまでに9人の身元を確認した」と伝えている。AP通信によると、負傷者の中には中国人やニュージーランド人女性が含まれ、カトマンズの病院に搬送されたという。在中国大使館は別の中国人観光客が行方不明になっていると報告した。
救助隊は複数の通報を受け現場に急行。負傷者をバスから救出して近隣の病院へ搬送した。事故原因は明らかになっていない。ネパールでは急峻な山岳地帯を縫う道路が多く、老朽化した車両や道幅の狭さ、整備不良などにより、このような事故が多発している。
事故現場はカトマンズ西方約80キロ付近。バスは夜間にカーブを曲がり損ねて転落したとみられる。
バスは山肌を転げ落ち、数十メートル下の川辺に達した。警察は運転手や乗客から話しを聞くほか、現場の地形や路面状態、速度など複数の要因を調べている。
当局はこの地域で交通安全対策を強化する必要性を強調しているが、険しい地形と人口増加による交通量拡大により、改善は容易ではないとの指摘もある。観光客や外国人も多く利用する路線での事故であり、各国政府や大使館が被害者支援や情報提供に動いている。イギリスや中国、ニュージーランドなどはそれぞれ自国民の安否確認や支援体制の構築を進めている。
ネパールでは過去にもバスが崖下に転落し、多数の乗客が犠牲になる事故が起きている。2024年には2台のバスが同じ川に落下し、大勢が死亡または行方不明になった。今回の事故は山岳道路の危険性と交通安全対策の遅れを再び浮き彫りにした。
警察は引き続き事故原因を調査するとともに、今後の類似事故防止のため、運転手の技能向上や道路インフラ整備、バス会社の安全基準強化などの対策が不可欠だとしている。国際社会もネパール当局への支援や交通安全教育の支援に関心を寄せており、地域の安全性向上に向けた取り組みが求められている。
