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▽当局は集会が禁止されているカトマンズ中心部に群衆が迫ったため、武力を行使せざるを得なかったと述べている。
2025年3月28日/ネパール、首都カトマンズ、王政復古求める暴徒に備える治安部隊(ロイター通信)

ネパールの首都カトマンズで28日、立憲君主制の復活を求める抗議デモが暴動に発展し、少なくとも2人が死亡した。警察が明らかにした。

それによると、機動隊は暴徒化した群集を解散させるために催涙ガスと放水砲を使ったという。

当局は集会が禁止されているカトマンズ中心部に群衆が迫ったため、武力を行使せざるを得なかったと述べている。

現地メディアによると、ギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デブ(Gyanendra Bir Bikram Shah Dev)元国王を支持する数千人が市中心部に向かって行進。その一部が機動隊と衝突した。

国家警察の報道官はロイター通信の取材に対し、「暴徒が民家に放火し、中にいた2人が死亡した」と語った。

それによると、このうち1人は集会を取材していた地元のジャーナリストとみられる。

AP通信は警察筋の話しとして、「暴徒が民家や店舗を略奪し、複数の建物や車に火を放った」と伝えている。その結果、3人の警察官を含む17人が負傷したという。

警察は複数の暴徒を逮捕したと報告している。

ネパール市内の別の場所で行われた反王政復古集会は平和的に終了した。

ギャネンドラ元国王は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け即位したものの、国民の支持を得られず、2006年の大規模デモ後に退位を表明、2年後に退位した。

それ以来、ギャネンドラ元国王は国家の保護を受けない私人として静かに暮らしている。

一部の市民は共和制に不満を募らせ、政府が政治的安定をもたらすことができず、経済が低迷し汚職が蔓延していると非難している。

2008年に王制が廃止されて以来、13の政権が誕生した。

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