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治安部隊とイスラム過激派が交戦、30人死亡 パキスタン

治安部隊は8日未明、アフガニスタンとの国境に近い地区にある隠れ家を急襲した。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、陸軍の兵士(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で治安部隊が武装勢力の隠れ家を急襲し、銃撃戦の末、兵士11人と武装勢力の戦闘員19人が死亡した。当局が8日、明らかにした。

それによると、治安部隊は8日未明、アフガニスタンとの国境に近い地区にある隠れ家を急襲したという。

軍は声明で、同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点を摘発したと説明。戦死した兵士11人を称えた。

TTPは声明で、治安部隊と交戦したことを認めた。

それ以上の詳細は明らかになっていない。

アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPと反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。

パキスタン当局は現在、この2州と周辺地域で大規模な対テロ作戦を実施中である。

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