▽最高裁はティックトックが無謀なチャレンジ動画を放置した結果、3人の子供が死亡したと非難。8日以内に罰金を支払うよう命じた。
南米ベネズエラの最高裁判所は30日、ティックトック(TikTok)に1000万ドルの罰金を科し、無謀なコンテンツの拡散を防ぐよう命じた。
最高裁はティックトックが無謀なチャレンジ動画を放置した結果、3人の子供が死亡したと非難。8日以内に罰金を支払うよう命じた。
また最高裁はティックトックに対し、ベネズエラ国内に事務所を開設し、法律に基づいて無謀な動画の拡散を防止するよう命じた。
ティックトックはコメントを出していない。
ベネズエラは過去数年間、通信当局が定めた規制に準拠していないとして、数十のウェブサイトをブロックしてきた。
独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は先月、ティックトックのチャレンジに参加した12歳の少女が精神安定剤を飲んで死亡したとされる事件に言及。ティックトックを罵倒した。
この事件から数日後、14歳の少女が同じチャレンジに参加し、劇物を摂取して死亡した。
ベネズエラでは薬物を飲んで「ハイ」になった状態で踊ったり、大騒ぎする動画が流行っている。
司法長官は先月末、3人目の子供がティックトックのチャレンジに参加して死亡したと明らかにした。
ベネズエラでは政府に批判的な数十のラジオ局やテレビ局が放送免許を取り消されている。
国連によると、メディアだけでなく、人権団体や企業など、60以上のウェブサイトが今年、異なる時期にブロックされたという。