◎大統領選は7月28日に予定されている。
ベネズエラのマドゥロ大統領(Ariana Cubillos/AP通信)

南米ベネズエラの野党連合は19日、今夏の大統領選でマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領に勝利するため、候補を一本化することで合意した。

それによると、10政党は元外交官のゴンザレス(Edmundo González)氏を擁立することで一致したという。

AP通信の取材に応じた野党事務所の報道官は「5時間ほど協議した結果、10政党は全会一致でゴンザレス氏を支持することに合意した」と語った。

選挙管理委員会は野党が候補の擁立を妨害されたと非難した後、先月26日にゴンザレス氏の仮登録を許可していた。

大統領選は7月28日に予定されている。その候補者登録3月25日に締め切られた。

野党連合は同国初の女性大統領を目指すマチャド(María Corina Machado)元議員に代わる候補を必要としていた。

マチャド氏は昨年10月、米政府が支援する野党の選挙管理当局が主催する大統領予備選で大勝。得票率は94%に達した。投票数は選管の予想を大きく上回り、200万人以上が投票した。

しかし、マドゥロ政権はマチャド氏に15年間の出馬禁止令を科している。

マドゥロ政権は米国の制裁緩和と引き換えに公正な選挙を行うと約束したにもかかわらず、野党を取り締まっている。

米政府は今週、マドゥロ政権の動きを批判し、厳しい経済制裁を再開した。

ブラジルとコロンビア政府もマドゥロ政権の動きに深刻な懸念を表明。グアテマラ政府はマドゥロ政権が独裁体制を強化していると非難した。

米政府は昨年10月、マドゥロ氏が野党連合と選挙協定を結んだ見返りとして、経済制裁を一部緩和していた。

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