チリ政府「トランプ銅関税の詳細把握できていない」
チリは世界最大の銅生産国。米国への精製銅の最大の輸入国でもある。
.jpg)
チリ政府と国営銅生産会社コデルコの会長は23日、トランプ米政権が8月1日に導入予定の50%の銅関税に関する詳細をまだ受け取っていないと明らかにした。
コデルコのパチェコ(Maximo Pacheco)会長はロイター通信の取材に対し、「皆が続報を待っている状態だ」と語った。
またパチェコ氏は「この関税が米国の銅価格の記録的な高騰に影響を与えている」と指摘。「世界的な経済の不確実性が銅価格の変動を引き起こしている」と述べた。
チリは世界最大の銅生産国。米国への精製銅の最大の輸入国でもある。
トランプ(Donald Trump)米大統領は今月初め、ホワイトハウスの記者団に対し「国内に輸入される鉄鋼・アルミニウムに50%の関税を課しているが、銅の関税率も50%になるだろう」と語った。
チリのボリッチ(Gabriel Boric)大統領の報道官は23日、鉱山相がコデルコを含む生産者と会合した後、声明を出し、「政府は業界リーダーとの協議を継続する」と述べた。報道官は「米国と協議しているか」という記者団の質問に答えなかった。
チリは銅の多くを中国に輸出。中国は世界の銅市場を支配している。