ブラジル大統領選、サンパウロで決選投票へ支持固め、フラビオ氏とルラ氏が集会
10月4日の第1回投票では、ボルソナロ氏が得票率47%で、ルラ氏を2ポイント上回った。
とフラビオ・ボルソナロ上院議員(ロイター通信).jpg)
ブラジル大統領選の決選投票を10月25日に控え、右派のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員と左派の現職ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は11日、最大都市サンパウロでそれぞれ集会を開き、支持拡大を図った。
10月4日の第1回投票では、ボルソナロ氏が得票率47%で、ルラ氏を2ポイント上回った。政治的分断が深まる中、両候補は治安対策を主要争点に据え、地方との連携や有権者の投票参加を呼びかけた。
ボルソナロ氏は、再選を果たしたサンパウロ州知事と会談したほか、市長や市議会議員らと面会し、政治的な支持基盤の強化を進めた。集会では、地方自治体との緊密な連携を重視する姿勢を示し、大統領に当選すれば、連邦政府の資金を各自治体に行き渡らせ、犯罪対策への支出を拡大すると約束した。地方の治安改善を掲げ、地域の政治指導者を通じて支持を広げる狙いだ。
一方、ルラ氏は市中心部の大通りで演説。有権者の大きな関心事となっている治安問題について、連邦政府が直接関与する形で国家的な対策を見直す考えを示した。また「働く人々や地域社会を守り、犯罪者は刑務所に入れる」と述べ、犯罪抑止と市民の保護を強調した。
さらにルラ氏は集会に集まった若年層に投票を呼びかけるとともに、高齢者にも支持を訴えた。ブラジルでは70歳を超える有権者の投票は義務ではない。集会に参加した79歳の男性はロイター通信の取材に対し、ルラ氏の再選と政策の実現を支持するため投票する意向を示した。
今回の選挙では生活費の上昇、汚職、組織犯罪が有権者の関心を集めている。ルラ政権下では格差や失業率の改善がみられる一方、家計の負債や生活費の負担が支持拡大の課題となっている。
ボルソナロ氏は政権交代を求める有権者の支持を取り込み、ルラ氏は現政権の実績を訴えて巻き返しを目指す。
