アルゼンチン大統領、国連総会でフォークランド諸島の領有権を改めて主張、英国に「平和的解決」求める
ミレイ氏はフォークランド諸島について、「アルゼンチンにとって国家的な大義だ」と述べ、国連が過去に採択した決議を十分に履行していないと批判した。
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アルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領は23日、国連総会で演説し、イギリスが実効支配するフォークランド諸島(アルゼンチン名・マルビナス諸島)の領有権を改めて主張した。そのうえで英国に対し、領有権問題を解決するための交渉を再開し、「平和的な解決」を目指すよう求めた。
ミレイ氏はフォークランド諸島について、「アルゼンチンにとって国家的な大義だ」と述べ、国連が過去に採択した決議を十分に履行していないと批判した。国連総会決議では、両国に対して対話を通じて領有権問題を解決するよう促しているが、ミレイ氏は英国が一方的な行動を続けていると指摘した。
特に問題となっているのが、諸島周辺で進められている石油開発だ。アルゼンチン政府は今月、アルゼンチンの許可なく周辺海域の天然資源を開発する企業などに対する制裁手続きを開始しており、英国側はこれに反発している。英国のバーナム(Andy Burnham)首相は22日、フォークランド諸島住民の自決権と英国領であり続ける権利を守ると表明した。
フォークランド諸島は南大西洋に位置し、約3500人が暮らす。英国は1833年から同諸島を海外領土として統治している一方、アルゼンチンは自国の領土と主張してきた。1982年にはアルゼンチンが諸島を占領し、英国との間でフォークランド紛争が発生。約10週間の戦闘の末、アルゼンチンが降伏した。
住民の帰属意識をめぐっては、2013年に住民投票が行われ、99.8%が英国海外領土として残ることに賛成した。アルゼンチン政府は、この住民投票による自決権を領有権問題に適用すべきではないとの立場を取っている。
今回のミレイ氏の演説は、石油開発をめぐって再び緊張が高まる中で行われた。アルゼンチン政府は今後も外交交渉を求める一方、資源開発への対抗措置も進める方針で、英国との間で主張の隔たりが続いている。
