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ブラジル・アマゾンの先住民、有権者輸送の支援拒否で大統領選決選投票への参加困難に

ジャバリ渓谷はブラジルでも特に交通アクセスが難しい地域の一つで、孤立して暮らす先住民集落も点在する。
2026年10月4日/ブラジル、アマゾナス州の投票所に向かう有権者たち(AP通信)

ブラジル北部アマゾナス州のアマゾン地域で、先住民の有権者が10月25日に予定される大統領選の決選投票に参加できなくなる恐れが強まっている。アマゾナス州選挙裁判所は20日、ジャバリ渓谷の先住民団体「ウニバハ」が求めていた投票所への輸送支援を拒否した。裁判所は、乾季による河川水位の低下や移動距離の長さから、投票日までに輸送態勢を整えるのは困難だと説明した。

ジャバリ渓谷はブラジルでも特に交通アクセスが難しい地域の一つで、孤立して暮らす先住民集落も点在する。地域の人口は約6300人とされ、一部の住民は投票所から900キロあまり離れた場所で暮らしている。投票所への移動には船で3~5日かかる場合もある。

ブラジルの選挙制度では、遠隔地に住む先住民が投票できるよう、輸送を確保することが定められている。これまでは選挙当局と先住民団体が協力して移動手段を調整してきたが、ウニバハの弁護士によると、今回は当局から事前の連絡がなかった。同団体は10月13日に支援を申請したものの、裁判所は準備期間が足りないとして退けた。

同地域では過去にも投票に関連する問題が起きている。2012年には、投票のために長距離を移動した先住民が帰還用の燃料を確保できず、川岸に取り残された。この結果、衛生環境の悪化による感染症の流行で乳児5人が死亡、約100人が入院した。その後、2014年に先住民集落への投票所設置が進められた。

今回の決選投票では、現職のルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領と右派のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員が争う。世論調査では接戦が伝えられており、先住民の投票機会が確保されるかは選挙の公正性にも関わる問題となっている。

ウニバハの弁護士は憲法で保障された投票権を当局が守るべきだと訴えている。

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