チリ北部でM5.6の地震、津波・被害の情報なし
地元テレビ局は複数のコミュニティで揺れが感じられたと伝えている。ケガ人や建物被害の情報はない。
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南米チリ・タラパカ州で19日、マグニチュード5.6の地震が発生した。
米地質調査所(USGS)と欧州地中海地震センター(EMSC)によると、震源地は北部タラパカ州郊外、震源の深さは89キロ。津波は発生しなかった。
地元テレビ局は複数のコミュニティで揺れが感じられたと伝えている。ケガ人や建物被害の情報はない。
チリは世界有数の地震多発国として知られている。その理由は、南米大陸の西側を走る巨大なプレート境界にある。ここではナスカプレートが南米プレートの下に沈み込む「沈み込み帯」が形成されており、この構造がチリの地震活動の根源となっている。プレート同士の衝突によりひずみが蓄積し、それが限界を超えると大規模な地震として放出される。特にチリ沿岸は世界最大級の地震を繰り返してきた地域であり、地震学において極めて重要な観測対象となっている。