コロンビア警察、犯罪組織のメンバー121人逮捕
警察は今回の逮捕が犯罪組織の資金源を断つ効果があると説明している。
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コロンビア警察は3日、誘拐や恐喝に関与したとして121人を全国規模の大規模捜査により逮捕したと発表した。今回の作戦は主要都市と複数の地方で同時に実施され、麻薬密売組織や反政府ゲリラ、国際的な犯罪集団の拠点をねらったものである。
拘束対象には同国最大の悪名高い麻薬カルテル「ガルフ・クラン(クラン・デル・ゴルフォ、CDG)」のメンバーのほか、左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」、そしてベネズエラ発の犯罪組織として勢力を拡大している「トレンデ・アラグア」の構成員らが含まれている。これらの組織は地元住民や企業に対し保護料の支払いを強制、警察は今回の逮捕が犯罪組織の資金源を断つ効果があると説明している。
作戦は首都ボゴタやメデジンといった主要都市に加え、複数の地方都市でも展開された。国家警察の長官は記者会見で、「コロンビア政府は誘拐や恐喝を許さないという明確なメッセージを送る」と述べ、逮捕が地域社会の治安回復に寄与すると強調した。
政府は長年、麻薬組織、左翼ゲリラ、その他武装勢力との戦いに苦慮してきた。最大のゲリラ組織であるコロンビア革命軍(FARC)が2016年に政府との和平合意により武装闘争を終結させた後、その空白をめぐって多様な武装勢力が縄張り争いを繰り広げている。これらの勢力はしばしば地元住民を誘拐し身代金を要求したり、商業活動を許可する見返りに現金を要求するなどして活動資金を稼いでいるとされる。
治安当局によると、2025年に国防省が把握した誘拐事件は651件で、前年から108%増加した。一方、恐喝事件は1万2180件で前年から12%減少したものの、依然として高い水準にある。警察は恐喝や誘拐を根絶するための取り締まりを強化する方針を示している。
また、コロンビアはエルサルバドル政府から、国内の刑務所に収監されている囚人が国外の市民に対し恐喝電話をかけているとの抗議を受けた。この問題を受け、コロンビア当局は電話回線を悪用した恐喝行為を封じるため、少なくとも3つの刑務所で携帯電話の電波を遮断する措置を取ったとされる。
今回の逮捕劇はコロンビア政府が犯罪集団の影響力を削減し、一般市民の安全を確保するための包括的な治安対策の一環として位置づけられており、国内外からの注目が集まっている。
