チリ銅鉱山崩落事故、死者2人に、4人行方不明

国営銅生産会社コデルコはこの事故を受け、世界最大の銅鉱床の操業を停止している。
2025年8月1日/チリ、エルテニエンテ鉱山の入り口(AP通信)

チリ中央部のエルテニエンテ鉱山で発生した崩落事故について、地元当局は2日、行方不明になっている鉱山労働者5人のうち1人の死亡を確認したと明らかにした。

国営銅生産会社コデルコはこの事故を受け、世界最大の銅鉱床の操業を停止している。

事故はエルテニエンテ鉱山の坑道で7月31日に発生。当局は1日の声明で、少なくとも1人が死亡、5人が地下に閉じ込められていると報告していた。

エルテニエンテ鉱山があるチリ中央部では7月31日の現地時間午後5時34分にマグニチュード5.0の地震が発生。この直後に坑道の一部が崩落したとみられる。

コデルコによると、他の鉱山労働者9人が負傷し、病院に搬送されたという。ケガの程度は明らかにしていない。

崩落の原因は分かっていない。捜査当局は行方不明の救助作業が完了次第、関係者から話しを聞くとしている。

地元テレビ局は警察筋の話しとして、「オヒギンス州警察の刑事課が業務上過失致死傷を視野に捜査している」と報じた。

コデルコは死亡した作業員1人の身元を特定。鉱山入り口から25キロほどの地点に位置する掘削現場で作業中に崩落に巻き込まれたと明らかにした。

この採掘エリアは最近操業を開始したばかりであった。

コデルコはこの事故を受け、エルテニエンテ鉱山で働く従業員約3000人を安全なエリアに避難させた。

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