米CIA長官がベネズエラ暫定大統領と会談、関係改善に向けた意思表示
会談はカラカス中心部にある政府施設で約2時間行われ、非公開の協議内容には今後の協力強化に向けた意向確認や経済面での協力の可能性が含まれたとされる。
のジョン・ラトクリフ長官(ロイター通信).jpg)
米中央情報局(CIA)のジョン・ラトクリフ氏(John Ratcliffe)長官が1月15日、ベネズエラの首都カラカスでロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領と会談した。現地メディアが16日に報じた。これは米国が1月3日に実施したマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領拘束作戦後、トランプ政権高官としては最も地位の高い人物によるベネズエラ訪問となる。今回の会談はトランプ(Donald Trump)大統領の強い要請に基づくもので、米ベネズエラ間の関係改善に向けた意思表示とみられている。
会談はカラカス中心部にある政府施設で約2時間行われ、非公開の協議内容には今後の協力強化に向けた意向確認や経済面での協力の可能性が含まれたとされる。ロイター通信は政府関係者の話しとして、「ラトクリフ氏が会談の中でベネズエラが今後、麻薬密輸組織など米国の敵対者に安全な避難所を提供すべきではないと強調した」と報じた。こうした発言は、ベネズエラ国内の治安や違法活動に対する米側の懸念を示すものとみられる。
報道によると、少数の米政府関係者も同行し、米側がベネズエラに対して新たな外交・経済関係の構築に意欲を示していることがうかがえる。今回の訪問は米国が政治的に混乱するベネズエラで新政権とどのように関係を築いていくかを探る試金石となる。
一方、15日には野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏がワシントンDCホワイトハウスでトランプ氏と会談。自身のノーベル平和賞メダルを手渡す出来事もあり、米国内では対ベネズエラ外交に関する複数の動きが交錯した形となった。マチャド氏は対話の中で民主的な移行を強調したとされるが、トランプ政権はロドリゲス暫定政権との関係構築に重きを置く姿勢を鮮明にしている。
ロドリゲス氏はマドゥロ政権下で副大統領を務め、政権交代後は暫定大統領として国内外の支持基盤を固める必要に迫られている。ベネズエラの国営石油産業など主要部門の対外開放や外国投資の促進を訴える姿勢も見せており、経済再建に向けた方策として米国との協力を視野に入れている可能性が指摘されている。
米国によるマドゥロ拘束作戦後、ベネズエラ国内の政治状況は流動化し、国際社会の関心が高まっている。今回のラトクリフ氏の訪問は米国がこれまでの強硬姿勢から一歩進んで新たな外交関与を模索する動きとして受け止められており、今後の対ベネズエラ政策に影響を与える可能性がある。
