チリ大統領が脱炭素化を加速、イスラエルへの圧力も強化へ

ボリッチ氏は任期が残り9カ月となる中、気候変動対策だけでなく、パレスチナ・ガザ地区に侵略したイスラエル政府への批判も強めた。
2025年6月1日/チリ、バルパライソ、演説するボリッチ大統領(ロイター通信)

南米チリのボリッチ(Gabriel Boric)大統領は1日、再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みを加速すると表明した。

ボリッチ氏は任期が残り9カ月となる中、気候変動対策だけでなく、パレスチナ・ガザ地区に侵略したイスラエル政府への批判も強めた。

またボリッチ氏は犯罪、インフラ、経済、中絶の権利などにも言及した。

政府は2040年までに電力網の脱炭素化を目指すという目標を2035年に前倒しする方針だ。

ボリッチ氏はイスラエルからの輸入を禁じる法案を提出。スペイン政府によるイスラエルに対する武器禁輸措置を推進する努力を支援すると表明した。

チリやブラジルなど、多くの中南米諸国がイスラエルの軍事作戦が子供を含む多くのガザ市民を死に追いやっていると批判してきた。

チリ政府は昨年、駐イスラエル大使を呼び戻し、ボリビア政府はイスラエルとの外交関係を断絶した。

ボリッチ氏は最近、在イスラエル大使館の職員を召喚し、ガザへの攻撃を止めるよう要求した。

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