チリ当局、エスコンディダ鉱山の作業員死亡事故を調査
エスコンディダ鉱山を運営する豪資源大手BHPは請負業者の作業員が9日に亡くなったと報告。この作業員はクレーンのオペレーターとされる。
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チリの規制当局は10日、銅生産量が世界最大のエスコンディダ鉱山で発生した死亡事故を調査していると明らかにした。
現地メディアによると、エスコンディダ鉱山は事故後も通常通り操業しているという。
エスコンディダ鉱山を運営する豪資源大手BHPは請負業者の作業員が9日に亡くなったと報告。この作業員はクレーンのオペレーターとされる。
事故の詳細は明らかになっていない。
エスコンディダ鉱山はチリ北部アタカマ砂漠に位置する世界最大級の露天掘り銅鉱山である。
1980年代後半に開発が始まり、1990年に本格的な操業を開始した。鉱山の名称「エスコンディダ」はスペイン語で「隠された」という意味を持ち、地下に埋もれた豊富な鉱脈を象徴している。
主に銅を産出するが、副産物として金やモリブデンも採掘されている。運営はBHPが主導し、他にリオ・ティントなども権益を保有している。
高度な採掘技術と大規模なインフラ投入により、年間の銅生産量は世界最大級を誇る。鉱山は周辺の経済に大きな影響を与えており、チリの主要な輸出産業である銅産業を支える中核的存在となっている。
その一方で、水資源の大量使用や環境への影響も指摘されており、持続可能な開発が今後の課題である。