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▽ベネズエラ国家警察の元警部補は昨年2月、首都サンティアゴの自宅アパートから警察官を装った集団に拉致され、その後遺体となって発見された。
国際刑事裁判所(ICC)のエンブレム(AP通信)

南米チリ政府の高官が28日、国際刑事裁判所(ICC)の代表と会談した。

司法省と外務省によると、司法長官と外相は国内でベネズエラの反体制派が殺害された事件についてICC代表と協議したという。

ベネズエラ国家警察の元警部補は昨年2月、首都サンティアゴの自宅アパートから警察官を装った集団に拉致され、その後遺体となって発見された。

チリ当局はベネズエラ政府が麻薬組織トレンデアラグアに殺害を指示した可能性があるとみて捜査している。

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局はこの組織を解体したと発表しているが、幹部の行方は分かっていない。

捜査当局が1月、サンティアゴ全域で大規模な家宅捜索を行い、元警部補の殺人に関与したとして、トレンデアラグアのメンバー23人を逮捕した。

チリ司法省は声明で、「この事件は普通の殺人とは全く異なる」と述べた。

また同省は「チリの捜査とICCの捜査は関連があり、政府は強力な証拠をICCに提出する」としたが、詳細は明らかにしなかった。

ベネズエラ政府は28日、事件への関与を否定する声明を出し、チリ政府を非難した。

国務省は先月、トレンデアラグアを含む中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。

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